「ダークウォーターズ」学習会を開催して
6月28日土曜日、座間市民ネット事務所にて有機フッ素化合物PFASを題材とした映画『ダークウォーターズ 〜巨大企業が恐れた男~』についての学習会を開催しました。この映画は、巨大企業が隠蔽するPFAS汚染を暴いた弁護士ロバート・ビロット氏をモデルに、環境汚染と深刻な病との因果関係を暴露し、巨大化学企業デュポン社に数億ドルの賠償金を支払わせるまでの、長く辛抱強い闘いを描いています。
今回の学習会は、PFAS被害への理解を多くの市民にひろげるため企画しました。
座間市の地下水にも発がん性のある化学物質PFASの検出が2021年に発覚して以来、座間市民ネットでは、PFAS汚染に対して取り組んできました。市が今後の水道事業方針として今年度明らかにしたのは、これまで同様、暫定目標値以上を検出している第3水源の取水は止めたまま、他の水源井戸から取水する地下水を県水で薄めて水道水として供給するということです。発生源の調査を行うことはなく、解決の道筋は見えません。
映画の題材となった事例について、PFAS発生源はPFAS製造の企業でしたが、政府や自治体と結託する企業による公害、ないがしろにされる被害者、日本でも水俣病等これまで繰り返されてきたことです。
【学習会の感想】
・企業は、PFASの10億分の1の濃度でも摂取し続ければ、癌などの病気や産まれてくる赤ちゃんにまで害が及ぶことを分かっていながらも、従業員を働かせ、汚染物質を地面に埋めさせたり川に捨てたり…許せないことばかりでした。
・牛たちが癌になり肝臓などが肥大したり、歯茎が真っ黒になったり…とても恐ろしいことが起きていたのだとわかりました。が、実際に同じような化学物質が座間の地下水で検出されたと思うと他人事ではすまないと思いました。
学習会を終えて、座間のPFASの原因は本当に何なのか、飲み続けても大丈夫なのか、今一度市に問いたくなりました。
今後も市民団体「座間のPFAS を考える市民の会」と血液検査の実現に向けて連携していきます。