市民にPFAS血中濃度検査を

千葉県鎌ヶ谷市は一部井戸水から高い濃度の有機フッ素化合物(PFAS)が検出され、井戸水を飲み水として利用していた市民を対象に、全額助成金による血液検査を行い5月7日に結果を公表しました。

 

10人中9人が、アメリカの学術機関が健康リスクが高まると指摘する値を超えていました。

鎌ヶ谷市では今後も井戸水を飲み水としていた市民を対象に、希望者1人につき年一回、合計2回まで検査を実施することを発表しています。

 

私たちが暮らす座間市は、豊かな地下水を主水源として市営の水道事業を運営してきましたが、2020年より第3水源において国の暫定目標値を上回る濃度のPFASが相次いで検出され、現在は取水を止め県水の割合を増やして供給しています。

座間市民ネットが参加している「コミュニティオプティマム福祉 ユニット座間」では、2022年8月に市議会に対して、汚染の原因究明と市民健康調査(血中濃度検査)の実施への陳情署名を提出しましたが、9月市議会では継続審査として先送りされ、12月市議会では否決されました。

その後、2024年4月には、「座間の PFASを考える市民の会」(略称、PFAS市民の会)を立ち上げ、様々な活動をしています。

PFAS市民の会の目標として

1.PFASなど汚染の原因究明を求める。

2.汚染や市の施策についての情報を市民に広くわかりやすく伝える。

3.市民健康調査(血中濃度検査)の実施。

を掲げています。

 

活動の中で血液検査を希望する市民の声も多く寄せられますが、全額自己負担だと15,000円程度になります。特に汚染された第3水源からの配水先である相模が丘地区市民においては、一日も早い血液検査による状況把握が求められています。血液検査実施にむけて、市には検査費用助成を望みます。