学習会「有機食材を学校給食に」
「有機食材を学校給食に」
〜座間市の生ごみ堆肥化から地域循環のまちづくり と いすみ市の取り組みから 私たちに出来ること〜
座間市は小学校給食に地元の農産物を3割弱供給されています。この貴重な地産地消を継続し私たちができることを考え進めていくために、12月16日に、さがみ生活クラブ生協、座間コモンズ、相武台デポーで学習会を開催しました。当日は、食材をより安全なものへと有機農業をゼロから始めた、千葉県いすみ市の鮫田晋氏にお話しを伺いました。
またゲストスピーカーとして、座間市0カーボン推進課 係長 伊牟田裕二氏に、<市民による生ごみ堆肥化地域循環のまちづくり>をお話していただきました。伊牟田さんは、2度も箱根駅伝に出場をする経験をされていて、座間の坂道で過酷な箱根の山道を攻略するために練習をされていたそうです。その恩返しの意味も込めて市職員になられたそうです。
2023年、座間市はフードサイクルプロジェクトとして、小田急電鉄と共同でバッグ型コンポストで生ごみを堆肥化から循環するテストを行いました。座間市民ネットでも、「生ごみ資源化しよう会」との名前で活動団体を立ち上げ、ダンボールコンポストを広げる活動に取り組んでいます。ぜひ、バッグよりも安価で大容量の生ごみを堆肥化できるダンボールコンポストも市の循環型のプロジェクトに盛り込んで欲しいです。
そして、いすみ市農林課 班長 鮫田晋氏に〈いすみ市の有機農業のまちづくり〉のお話では、いすみ市の給食は有機農法のものを使っているという先入観で、給食のために有機農法のお米や野菜を取り入れたのかと思っていましたが、それが目的ではなく、環境保全のための取り組みの一環から有機農法がはじまり、有機農法を行う生産者が安心して取り組める土台を作るための給食だったことに、驚きました。いすみ市は給食食材費の不足を一般財源で補ったり、有機米の流通を整えたり、生産者が安心して取り組める土台を市と農協、生産者、みんなで作りあげていることもとても重要だと感じました。
実際に座間市で有機農法を行っている方は、農薬で失明しそうになったのがきっかけで、農薬を使わない方法での生産に取り組まれたお話、そして、座間の米づくり農家さんたちの何故座間では有機栽培が広がらないのか?高齢化や後継者などの現実問題など、実状を生の声できけたことで課題が見えたのではないでしょうか。
座間コモンズと相武台デポーが協力して学習会を開いて、組合員だけではなく市長や教育委員会、当事者の皆さんなど多くの参加があったことは素晴らしいことです。
今後も引き続き、座間市の給食をより安全で安心して子供達に提供出来るよう、活動していきます。