どうする?座間の水〜なぜ血液検査が必要なのか〜

座間市民ネットのメンバーが参加している「座間市PFASを考える市民の会」主催による学習会、スタート集会が、2月23日座間市健康センターにて行われました。
神奈川県比医療生協理事長の牛山元美(うしやまもとみ)医師を講師に、先生の作成された資料を元に大変分かり易く詳しいPFASの説明がありました。
PFASとは本来炭素Cと水素Hを中心に作られている有機物の水素Hがフッ素Fに置き換わった有機フッ素化合物の総称であり、自然界にはほとんど存在しなかった、人工的に作られた化学物質です。現在、約4700種類程あります。
私たちの身の回りでもフライパンや衣類の撥水加工、化粧品、半導体、泡消化剤など、生活全ての様々なものに使用されています。
一般的な有機物と違い、炭素とフッ素の結合は非常に強く、分解されにくく、体内環境中に長く残ります。体内に取り込まれるとその95%が排出されるまでには、40年かかるといわれています。
完全に分解させるには、1100度以上の高温で燃やさなければならず、対応できる施設は、国内で数えるほどしかありません。

卵巣がん、腎細胞がん、恒常性疾患、潰瘍性大腸炎、乳がん、高コレステロール血症、低体重出生児など、様々な健康被害があるとされています。
座間市では、2021年10月水質検査において、第3水源から、国の暫定目標値以上のPFAS2(検出されており取水を停め、現在も相模が丘系配水は75%県水の配水状況となっています。そのほかの河川、地下水からも検出されています。

座間のPFASを考える市民の会では、座間でも血液検査を実施して、市民の体内の状況を明らかにし、水道中の、また座間の土壌の有機フッ素の状況を捉えていく必要性を強く感じ、その経緯で市民の会が結成され血液検査の重要性を学ぶために、牛山先生をお招きして学習会を開催しました。

「おいしい地下水が水道水のまち」として知られる座間市民の不安は高まっており、今回の学習会には予定数を上回る64名の参加者があり、新規に会員に加入された方は、賛助会員含め16名もいました。

「座間のPFASを考える市民の会」では、長瀬みさ議員とともに、今後も学習会を重ね、原因究明と血液検査実施に向けて、活動の輪を広げPFAS問題の市政への注視をして行きます。