市民提案回答に対する聞き取りを実施―来年度につなげる―
神奈川ネットワーク運動・座間市民ネットでは、生活クラブ運動グループのコミュニティ福祉・ユニット座間のメンバーとともに、毎年市に、子育て支援、障がい者支援、環境、教育、多文化共生等を中心に、予算に関する市民提案を提出しています。
今年度の2024年度予算に対しては昨年10月に提出、今年2月に出された回答への聞き取りを、市の受け入れ体制もあり5/17、5/21にようやく実施できました。
座間市民ネット担当項目について、保育・幼稚園課、就学支援課、教育研究所、水道施設課、生活安全課、ゼロカーボン推進課、都市整備課、都市計画課、障がい福祉課、職員課をNPO法人ワーカーズ・コレクティブ風の子やさがみ生活クラブ生協相武台デポーのメンバーと回り、担当職員との意見交換を行いました。
中でも再調査により来年度への提案につながる対応を得たのは、以下の5点です。
①保育園・小学校給食施設での石けん使用について市は石けん使用の方針を持たず、小学校では合成洗剤の範疇である複合石けんが主体、保育園については、2022年調査において公立9園のうち4園で複合せっけんと純石けんの併用でした。聞き取りでは、小学校での今後の方向性、保育園での使い方を尋ねました。各保育園について市は把握していないことから、各園への聞き取りを行い具体的な使い方から石けん使用の推進を提案してきたいと考えます。
②保育園・小中学校給食での有機食材導入に向け、市内生産農家・JA・市の協力体制をつくるべきとの提案に対し、小学校給食においては給食費を値上げする必要があるとの回答がありました。聞き取りでは、差額分を市負担とする考えがないのか尋ねたところ、学校給食法では食材負担は保護者となっていることから市負担は政策判断が必要とのことでした。市民の声を集めていきたいと考えます。
③2023年度の小学校給食の米飯回数が全国の動きとは逆行して週3回を下回り、2.9回となったことから、県平均の3.3回に増やす提案をしました。聞き取りでは今年度の目標回数を尋ねました。2023年度から変更となった県給食会指定の米飯受託業者がこれ以上の回数を受けられない状況が原因とのことでした。自校炊飯の手法をあきらめずに求めていきますが、業者の拡大を県給食会に働きかけていきたいと考えます。
④中学校給食の申し込みにおいて、就学援助家庭については、現金前払い方式ではなく現物支給方式に変えるべきとの提案を行い、理由を尋ねたところ、中学校給食委託業者が材料費を後払いにするのでは資金が回らないため難しいとのことでした。現物支給を実施している相模原市に詳細の聞き取りを行っていきます
⑤コミュニティバスの支払いについて、障害のある方は回数券を車内で購入するのが大変難しいことからICカード導入を提案しましたが、意見交換の中で、現在費用をかけないしくみとして、回数券を買える場所を増やすこと、例えば、障がい者施設で販売する手法の実現可能性の感触を得たので、来年度に向けて調査を行っていきたいと考えます。